相談者がどのレベルで話しているか それを観察するのがプロの技法

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相談者がどのレベルで話しているか
それを観察するのがプロの技法
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いつだったか
ある女性を占ったとき

廉貞(れんてい)
陀羅(だら)
天刑(てんけい)

という3枚のカードが出ました。

 

この3枚には共通して
蛇の絵が描かれています。

 

すると相談者さんは、

「あ、ちょうど昨日
蛇の夢を見ました!」

と驚いたんですね。

 

あまりにも、そのまんまで
ウソのような話ですが、
実際にあるから不思議なんです。

 

実は、こうした現象には、
理由があります。

 

タロットなどの卜占(ぼくせん)は
たしかによく当たります。

 

でもそれは
実際に起こる事柄が
的中しているわけではありません。

 

感情面が当たっているんです。

 

例えば「天候」は当たらない。

お天気には感情がないからです。

 

オリンピックで
誰が金メダルをとるか、
日本はメダルをいくつとるとか
これも当たらないんです。

 

なぜなら、
オリンピックの選手たちと
感情の接点がないから。

 

けれど、

オリンピックの選手が
自分の妹だった場合。

 

妹は、いつもより
良い演技ができるかどうか。

 

この場合は当たります。

 

なぜなら、
感情的な結びつきがあるからです。

 

では、どうして
感情のつながりが必要なのか?

 

人は占いに頼るとき、
感情的になっているからです。

 

本人の自覚があるなしに関わらず、
感情が高ぶっているのです。

 

占う側も、
それに合わせて感性で占う。

 

同じ土俵に立って占い、
話をすることで共鳴するんですね。

 

「感情」には
3つの層があります。

 

1.表層意識
2.中層意識
3.潜在意識

 

この3つです。

 

相談者が
どのレベルで話をしているのか。

 

それをよく観察するのが
プロのテクニックです。

 

あまり難しく考えないで、
慣れてくればできます。

 

ようは、相手の感情レベルを
意識することがポイントです。

 

感情は移ろいやすいもの。

 

けれど、
その流れを追うことで、

相談者が求める未来が
次第に見えてくる。

 

さて、もう少し
突っ込んだ話をしましょう。

 

「転職した方がいいですか?」
「結婚できますか?」

 

これって、
よくある相談ですよね。

 

週書記試験に受かるか落ちるか、
実際に結婚できるかどうか。

 

これらは
あまり重要ではありません。

 

実際に起こる出来事ではなく、

「転職することが幸福なのか」
「結婚することが悦びなのか」

ここにフォーカスするんです。

 

そして、その部分が
驚くほど当たる。

 

これ、けっこう秘伝で
書籍には書かれていませんが、

達人級の一流占い師は
この理論をよく知っています。

 

実際の結果と言うより、
幸せを感じられる方に導く。

 

それが卜術占いの醍醐味です。

 

稼げない占い師は、

カードの意味や八卦の象意を
そのまま口に出す。

 

だから
的を得ないんです。

 

プロは直感で
スマートに言う。

 

その場に適した言葉を
機転を効かせて使う、

それを

当意即妙(とういそくみょう)
に答える

といいます。

 

こういう話をすると
きまって

「むつかしいですね」

なんていっちゃう人がいます。

 

残念ですが、それが罠です。

 

「あのね、簡単なんだよ」

と言うと、

「それは先生が
特別な才能があるからですよ」

などと返してきます。

 

これは違います。

 

たとえ初学者でも
感性の高い人に話せば

「なるほど!
そういうことなんですね」

という返答になります。

 

「わからないです」
「むつかしいです」

と思うのは、
感性が鈍いからであって、

悪い頭で考えようとするから
わからないんです。

 

そもそも、
わかるはずがない。

 

わかっている人は、
考えてわかったんじゃなくて、
素直になっただけだから。

「なるほど、
そのとおりなんだ」

と心に吸収したのです。

 

そういうものだから
考えちゃダメなんです。

 

出来る人、成功する人は、
頭で考えないで心に吸収します。

 

バイアス(思い込み)がなく、
自分の経験で考えたりしない人が
素直になれるんですよね。

 

 

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