組織を停滞させる完璧主義者、 組織を生き返らせる完璧主義者

占い師は「運命のリーダー」です。

 

悩んでいる人を導くためには
リーダー気質を身に付けるべきですが、

その前に、

「リーダー気質とは何か?」
ということを知る必要があるのです。

 

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組織を停滞させる完璧主義者、
組織を生き返らせる完璧主義者
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根が真面目な人って、
悪いことではないですが、
ユニークな面が必要だと感じます。

 

もちろん「不真面目になれ」という
意味ではありません。

 

くだけた部分が
少しは必要なんです。

 

ゆとりというか、余裕というか、
キャパシティの広さが魅力となり、
人を引き付けるわけです。

 

完璧主義者には、2種類あります。

 

「生真面目型」と「自己愛型」です。

 

どちらも高い理想を持ち、
自分が目指す100点でなければ
すべて失敗と感じる傾向にあります。

 

自分のやり方が最善だと信じ、
他人にもそれを押し付けるため
影響が大きいわけです。

 

生真面目型は執着気質で、
別名「強迫性パーソナリティ」と呼ばれます。

 

なにもかも自分で
コントロールしようとするため、

思い通りにならないと
強いストレスを感じる人です。

 

親や教師の言いつけを
忠実に守る優等生に多く、

努力が報われた経験によって、
完璧志向が強化されたわけです。

 

手抜きや妥協ができず、
融通がきかない人であっても

仕事熱心なので評価は高い。

 

とくに古典的な日本の企業では、
言われたことをやる能力を求められるので、
責任者になったり出世したりします。

 

しかし管理職になると、
部下が窮屈な思いをします。

 

長所より短所に目がいくので、
部下に任せた仕事でも
細かく口出ししてしまう。

 

そんな上司がいる職場では
部下は育ちにくいので、
志が高くて優秀な人材が
離れていってしまうんです。

 

欠点が多い部下は、
粗探しばかりされるため
鬱になることも多いでしょう。

 

「前例主義」の考え方が強いと、
変化への対応が苦手になります。

 

変化の激しい時代に

重要なポジションに立つと、
組織を停滞させてしまうんです。

 

さらに悪い点を指摘されたら、
真面目に反省するために
人から同情されることも多い。

 

だから、それが嬉しくて
真面目な性格を直そうとせず
ユニークさが身に付かないわけです。

 

幼少期の環境が、
過保護とか愛情不足とか
そういうアンバランスだと、
誇大自己が温存されます。

 

「何か偉大なことを成し遂げて
社会から認めてもらおう」

と考えるようになります。

 

自己愛が強くなり、
完璧な目標を目指して励もうとします。

 

完璧主義のリーダーに
ついていく側は大変ですよ。

 

ただ、生真面目型の管理職は、
仕事ができているかを見るので
まだ分かりやすい。

 

難しいのは「自己愛型」です。

 

想像の及ばないような水準で
物事を考えているからです。

 

自分が世界の基準だと思っているため、
意に沿わないと激しく怒り出すのです。

 

何か気に入らないのかわからず、
部下は困惑するでしょうね。

 

自己愛型のリーダーは、
生真面目型とは違い、
失敗の反省はしません。

 

どんなに理不尽なお叱りを受けても
「素晴らしいご指摘ありがとうございます」
と賞賛するのが安全です。

 

自分を賞賛してくれる人を認めますから、
よい信頼県警ができ、
評価されるので働きやすくなる。

 

日本の企業文化にはなじまず、
組織からはじき出されるので、
起業して活躍する人もいます。

 

日本の大企業が伸び悩んでいるのは、
生真面目型の完璧主義者が出世して、

自己愛型の天才肌は独立したり
外資系やベンチャーに行ったからです。

 

停滞する組織を活性化させるには、
リスクを背負ってでも、
自己愛型を育てていく懐の深さが
必要となるわけです。

 

ただし彼らのもとでは
多くの社員が犠牲となります。

 

会社の成功と
社員の幸福は比例しない。。。けど、

その両立が
すべての企業の課題でもあります。

 

理想なのは、
良い具合に「適当」なひとです。

 

適当なひとは
真面目な人から嫌われますが、

カリスマ性が高いので、
社会的評価が得られますよね。

 

ぼくは、そういうリーダーを目指し、
若いころから試行錯誤しながら
自己研鑽に励んだわけです。

 

なにごとも【中庸】ですね。