悩むことで気持ちが沈んだり、 鬱っぽくなるという人への提案

「人間は苦悩する存在である」
という言葉をご存じでしょうか?

 

オーストリアの心理学者
ヴクトール・フランクル博士
の言葉です。

 

博士はユダヤ人として
強制収容所に入れられた
経験を持っています。

 

その深い苦悩ともとにして、
生きる意味を探求されました。

 

----------------------
悩むことで気持ちが沈んだり、
鬱っぽくなるという人への提案
----------------------

 

一般的に心理療法というのは、
「悩んでいる人の苦悩を取り除く」
ということを目的としています。

 

しかしフランクル博士は
少し違います。

 

自分と向き合おうとせず、
見せかけの安らぎに甘んじる人に、
疑問を投げかけたのです。

 

「安易な生き方から
苦悩する存在へ転換させるのも
心理療法の目的だ」

と考えたのです。

 

「悩むということは、
決して悪いことではない」

「悩むことで、
よりよい存在になっていく」

こんな価値観に
基づいているのです。

 

多くの人は、悩むことを、
悪いことのように思っています。

 

しかし悩むというのは、
「現状を乗り越えたい」
という意味のあらわれです。

 

「どうだっていい」
と思ったら、悩みませんよね。

 

「何とかしなくちゃ」
と思うから、人は悩むのです。

 

苦悩の多い日々を乗り越えることで
最終的に幸せになれるんです。

 

悩むことによって、
現状を乗り越える力となるのです。

 

ただし、悩むことで
気持ちが後ろ向きになるのなら
それは意味が違います。

 

悩むことで気持ちが沈む、
鬱っぽくなるという人に、

健全な悩み方を
学んで欲しいのです。

 

「前向きに悩む」

 

つまり、

思い通りにならないこと、
嫌なことに対して、
感情で反応しないようにするのです。

 

感情ではなく「認知」で
反応するわけです。

 

悩みが多いというのは、

問題をたくさん抱えている
という意味ではありません。

 

「問題」は常に外部にあり、
「悩み」は常に内部にある。

 

「問題の量」と「悩みの量」は、
必ずしも比例しません。

 

解決しなければならない問題は
常に山のように抱えている。

 

けれど、悩んではいない。

 

精神的に取り組むことで、
その解決法を知るのです。

 

こうした思考と行動が続く人は、
多くの人から愛され、
尊敬される人生を歩むでしょう。

 

しかしながら、

ちょっとの問題にクヨクヨ悩み、
自分の不運を嘆いたり、
その苦しみを他人に訴えたりする。

 

そういう状態を続ける人は、
幸せをつかみにくいですよね。

 

ですから、
僕は提案します。

 

「人生というドラマを楽しもう」

と。

 

苦悩を楽しもうとすると
辛さが緩和されるだけではありません。

 

なんと、
協力者が集まってくるのです。