「二番手となる参謀がいない」 というのが社長の一番の悩み

経営者は孤独だ
という話は、

よく耳にすると思います。

 

たくさんの従業員を従えて
遊び相手も多いのに
「どうして孤独なの?」
と思うかもしれません。

 

しかし社長とは
孤独なのです。

 

従業員と社長に
大きな違いがあるからです。

 

それは、経営の責任が
すべて社長にあるのと、

さらに
運営に関する意思決定を
自分がしないといけないからです。

 

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
「二番手となる参謀がいない」
というのが社長の一番の悩み
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

 

社員は先輩に
やるべきことを聞けます。

 

分からないことも
先輩が教えてくれるでしょう。

 

その先輩も上司に聞き、
教えを請うことができます。

 

その上司も社長に聞けば
何かしらの答えが返ってくる。

 

では、社長は?

 

会社のトップである社長は
すべて自分で決めないといけません。

 

外からのアドバイス
経営コンサルタントがいても

すべきことの決定は
社長が担っています。

 

アドバイス通りやって
失敗したら社長の責任です。

 

誰かを頼ることもできますが、
その人が失敗したら、
損を被るのは社長なのです。

 

責任を押し付けたり、
逃げたりしたら、

社長が損をして
苦しむだけなんです。

 

キャッシュフローの心配をし

売上のための方法を思案し、

従業員がやめれば
どうしようかと頭を悩ませます。

 

従業員やコンサルに
今月はお金が無く困っている、
とか言えないでしょう。

 

常に一理で考えることが
多いんですよね。

 

周囲に人はいても
誰かに相談することが少なく、
心の中はいつも孤独なのです。

 

社長たちに、
なぜ社長をやっているのか聞くと、

「社会貢献だ」とか
「会社を大きくするのが面白い」

と、楽しそうに語ります。

 

そんな社長と飲みに行くと
社員の愚痴がほとんどで、
借入金の自慢が多いです。

 

じっくり話を聞くと
「二番手となる参謀がいない」
というのが一番の悩みだと分かります。

 

社長の考えを社員に伝え、
社員の思いを社長に伝え、

時には社長に意見をするような
参謀役を果たせる人材がいないのです。

 

いわゆるワンマンで
会社を引っ張らなければならず、
走り出したらもう止まれない。

 

楽しさもありながら、
それ以上に苦労も多いのです。

 

特に、この10年は、
人が定着しなくて困っています。

 

社長や取引先の関係者に話を聞くと
一番の悩みがコレです。

 

どんな職種でも、
「あそこの誰々が辞めたらしいよ」
「へぇ、3年以上も勤めたのにね」
という話題がつきません。

 

優秀な人材は
それなりの会社に勤めてしまうでしょうし、

今は企業ブームですから、
「自分でやってみたい」
と考えている若者が多いのです。

 

情熱だけでなく
スマートに経営しないと
これからますます苦しくなるでしょう。

 

優秀な人材を確保するには
会社に勢いがなければなりません。

 

藤堂環境を整えて、
仕事の効率化を図るために、

社長は多方面から情報を吸収し、
従業員の意見を聞いて、
コミュニケーションを取るのです。

 

改善の余地があるのか
もしくは従業員のわがままなのか

しっかりと認識をして
判断する必要があります。

 

優秀な人材を安定して雇用できるよう
社長は孤独から脱出しなくてはいけません。

 

そして従業員も
一蓮托生の精神で、

その会社で長期勤めようと思うなら
社長を巻き込んで業務改善、
イデアの発信を心掛け、

方向性の根拠はデータで示し、
従業員とのコンセンサスを得る。

こういう姿勢の従業員を
大切にすることでしょう。

 

やる気があると嘯く人材じゃなく、
企画と立案ができて
しっかり計画書を練り込める

そういう人材に
スポットライトを当てるべきなのです。