子供は感受性が強く過敏で 触れたものすべてから影響を受ける

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子供は感受性が強く過敏で
触れたものすべてから影響を受ける
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「子供にマズイものを
たべさせてはいけない」

ということを、
僕は強く訴えています。

 

それは、なぜかというと
「感動する力」を育てるためです。

 

味覚には、
感動を生む力があるからです。

 

特に工夫が施されているものに
人は感動を覚えます。

 

ひと手間かけられた
母親の手作り料理。

 

そんな本当の美味しさに、
子供は「感動」を覚えます。

 

けれど、子供が感動するのは、
なにも「本物」の美味しさだけでは
ないのです。

 

価値観が固まっていない幼少期。

 

そんな子供にとって
「本物」と「偽物」を見分けるのは
とても難しいのです。

 

例えば、
添加物が大量に入ったお菓子。

 

保存料だらけのインスタント食品。

 

そういった食品を食べても
「美味しい!」と感じてしまう。

 

理由は簡単です。

 

ひと手間かけた手作り料理と同じく
美味しく感じるような「工夫」が
施されているからです。

 

食品・菓子メーカだって、
必死に工夫しているんです。

 

コストを抑え、保存がきくように。

 

本来は「美味しくないもの」を
美味しいと感じるように。

 

確かにビジネスとしては、
創意と努力のたまものです。

消費者のニーズもあるでしょう。

 

だけれど、
違和感はありますよね。

 

誤解を恐れず、
敢えて言います。

 

これって「工夫」というより、
「偽装」に近いんです。

 

子供は、
とても感受性が強い。

 

過敏と言っても
いいくらいです。

 

触れたもの、
そのほぼすべてから
影響を受けてしまう。

 

そんな大事な時期だからこそ、
親が「本物」を
選んであげなくちゃいけない。

 

「偽装」されたものではなく、
本当の美味しさを
教えてあげるべきなんです。

 

本当の美味しさを
知らないまま成長すると、
偽物を好む大人になります。

 

偽装されたものが、
本人にとっての本物に
なってしまうわけです。

 

僕が、
これほど「食」に関して
うるさく言うのには、
理由があるんです。

 

それは「食」の価値観が、
他の分野にも影響するからです。

 

文学や芸術よりも、
漫画やゲームに感動を覚える。

 

工夫して作り上げることよりも、
すでに完成された商品にしか
興味を持たなくなる。

 

要は、

「受け身」な姿勢が
身に付いてしまうのです。

 

自分から行動を起こして
楽しむことを
知らずに育つからです。

 

もちろん、漫画やゲームを
否定するわけではありません。

 

漫画やゲームは、
価値観のベースができてから、
いくらでも楽しめばいい。

 

子供のうちは、

感性を磨く体験をさせることが
親の役目だと思うんです。

 

さて「食」に関して、
もうひとつ重要なことがあります。

 

日本には、
美しい四季があります。

 

旬の果物や魚は、
栄養価も味も本物。

 

美味しさと一緒に「季節感」を
教えてくれます。

 

その季節に獲れたものを食べる。

 

これって、ごく自然で
当たり前のことですよね。

 

けれど現代は、
保存技術や流通うシステムが発達し、

どこにいても、いつでも
食べたいものが食べられる時代です。

 

その反面、
食を通して四季を感じにくくなり、
「旬」という感覚が希薄になりました。

 

そんな時代だからこそ、子供には
本当の美味しさを教えたい。

 

大人のエゴで
子供を犠牲にして欲しくない。

 

そんな風に
僕は考えるわけです。