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会社のトップと従業員が
共通した目的を持つことで
太くて大きな幹ができます
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あなたは経営者ですか?
それとも従業員ですか?
どちらの人にも
参考になる話をします。
大企業の時代も終わり
これからは規模を縮小した
スモールビジネスの時代だ
と言われています。
規模を縮小すると、
ますます濃密になってくるのが
人間関係です。
経営者にとっての人間関係とは、
従業員との関係です。
これが、社長の悩みのタネです。
実に8割以上の社長が
「社員の働きに不満を持っている」
というデータもあるくらいです。
社長の不満は
「社員の働きっぷり」にあります。
では、何が原因で
不満が起きるのでしょう?
いちばんの理由としては
「意識の差」です。
「何としても業績をあげて
新規業務も拡大する」
という社長の熱意。
「もっと給料が欲しい」
「もっと休みが欲しい」
「もっと楽をしたい」
という従業員の要求。
この「意識の差」です。
社長が社員にもっとも望むのは
困難に遭遇しても投げ出さない
「忍耐力」です。
しかし一方、従業員が
自分に必要とされていると思うのは
「業務に関する知識」とか
「企画のアイデア」なんですね。
お互いに
「相手の能力が足りない」
という認識だけが一致しています。
しかし、
必要だと思っている能力が
違うわけです。
言い換えれば、
経営者がもっとも求めるのは
「目的」や「目標」なのです。
それに対して、
従業員たちが求めるのは
「手段」というわけです。
子供のことに
初めて自転車に乗ったときを
思い出してみてください。
多くの人は、
自転車に乗る「目的」があった。
もっと遠くに行きたい。
お父さんお母さんに褒められたい。
友達にバカにされたくない。
だからこそ、
転びながらも必死で
練習したのではないでしょうか。
そんな目的もなく、
ただ自転車に乗る技術だけに
ひたすら興味を持っている。
それが、一般的な
多くの従業員たちの姿です。
確かに、
技術や知識を与えれば、
自転車に乗れるようにはなります。
しかし、自転車に乗って
遠くへ出かけないのであれば、
さほど感動はありません。
自転車に乗れた時点で、
終わりですよね。
人材を教育するのも
これと同じ感覚なのです。
電話の応対。
お茶の出し方。
コピー機の使い方。
少しマシになって、
自己現実のためのスキルの上げ方、
マーケティングやブランディングについて。
それらを頭で理解しても、
あまり意味がないんです。
そんな研修やセミナーを
いくら受講したところで、
人材は育たないのです。
ではどうすればいいのか。
社長が「目指しているゴール」
つまり、
社長が必要としていることを
従業員に浸透させるのです。
社長と従業員という
人間関係をつなげるもの。
それ「共通認識」でえす。
会社のトップと従業員が
共通した目的を持つことで、
太くて大きな幹ができます。
その幹が意識の差を縮め、
仕事に対する意欲を増やすのです。
社長と社員の共通認識こそ、
会社の基礎体力となります。
それが浸透して、
ようやく人材が育つ
土壌ができるのです。