不況で経済が厳しいときこそ、 ネガティブ思考で慎重に判断を

前回は

クリエイターで成功している人は
ネガティブな人が多い

という話をしました。

 

しかしそれは
性格がネガティブというわけではなく、

性格はポジティブだけれど
クリエイトするときにネガティブな思考法ができる
という人ということ。

 

単なるポジティブ思考の人は、
自己満足が早いために

改良すべき点があっても
「これで問題無いだろう」
と良い方向に考えてしまうので、

作品の完成度が上がらず、
結果的に売れないのです。

 

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不況で経済が厳しいときこそ、
ネガティブ思考で慎重に判断を
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ネガティブ思考は大切です。

 

安易に満足せず、
完璧を目指すからこそ
優れたアイデアが生まれるのです。

 

つまりネガティブ思考は
会社の経営を安定させ、
製品やサービスの質を
高めてくれるのです。

 

ぼくの知る経営者たちは
おおよそネガティブ思考が目立ちます。

 

たしかに経営者がポジティブで
湯予期のイケイケ経営をやっていれば
好景気のときは発展しますよ。

 

でも、今のように不景気になると、
たちまち行き詰まることは明白です。

 

厳しい環境のときこそ、
ネガティブ思考になって
慎重に判断を行うべきなのです。

 

優れた製品を開発するために、
本当にこれで顧客が満足し、
競争相手に勝てるか
徹底的に見直すことです。

 

モノが簡単に売れない時代ですから
売れる製品が開発できません。

 

ユニクロの柳井社長は、
急激な成長を遂げている時期でさえ、

「このままでは崩壊する」
といったネガティブな言葉を使って
危機感を従業員に植え付け続けました。

 

躍進していると、
社長自身が自分を戒めることはあっても、
社内への危機感を煽ったりしないもの。

 

でも、柳井社長のネガティブ思考は、
ユニクロの急成長を遂げる要因となりました。

 

アップル創業者
スティーブ・ジョブズ氏は、

「消費者に」欲しいものを聞いて、
それを与えてはいけない。
完成したら彼らはさらに新しいものを欲しがるから

という名言を残しています。

 

この格言は
ネガティブ思考から生み出された真理です。

 

このネガティブ思考によってジョブズ氏は、
他社にないユニークな製品を
世に送り出せたのです。

 

しかし、世間には、
ポジティブが善でネガティブが悪
という考えがあります。

 

しかし東洋思想の陰陽論ですと、
ポジティブが陽でネガティブが陰
であったとしても、

それは善悪や吉凶ではなく、

両方のバランスが
絶妙なセンスやアイデアを生む、

という考え方なのです。

 

とくに経営の厳しい時代には、
ポジティブ思考よりもメリットが大きいのです。

 

ネガティブを好むことで、
失敗を恐れず、前向きにとらえ、

何が起こっても平気でいられる
というマインドが生まれます。

 

つまり「平常心」であり、
「泰然自若」としたスタンスです。

 

喜びすぎる人は
悲しみも同じ熱量で訪れます。

 

気性のアップダウンの激しさは
信用の損失を招きますよね。

 

成功者たちは
その点をよく熟知しています。

 

 

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