美味しいものを食べるとき、 あなたは顔がほころびますか?

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美味しいものを食べるとき、
あなたは顔がほころびますか?
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ある生徒から
こんな質問をされました。

 

「子育てで、やってはいけないことって何ですか?」

 

僕は、こう答えました。

 

「マズイものを食べさせること。
これは、やってはいけない」

 

なぜなら味覚は、
子どもの頃に決まるからです。

 

そして味覚は、人格に
大きく影響するのです。

 

一昔前は、

「子供に美味しいものを
食べさせると贅沢になる」

なんて
バカなことを言う人もいました。

 

現代では、
誰も言わなくなりましたね。

 

もちろん、僕は

子どもだからこそ美味しいものを
食べさせなきゃいけない

と思うんです。

 

大人になってから
美味しいものを食べるのでは
遅すぎるんです。

 

おいしい食事は子供の時に
経験しておくべきなのです。

 

幼少期に触れる環境が
価値観の骨組みになるからです。

 

どうしてかというと、
それは「感動しやすい」から。

 

子どもにとって、

ほとんど毎日が
初体験の連続ですよね。

 

だから、

当たり前のことにも驚き、
喜び、ワクワクするんです。

 

人間は感情の生き物ですから。

 

体験した感動が蓄積されて
「価値観」が作られるわけです。

 

美味しいものを食べるとき、
人は顔がほころびます。

 

なんだから幸福な気分に
なりますよね。

 

特に味覚は
感情を喚起しやすい。

 

なので、

価値観に影響を
強く及ぼすわけです。

 

それに対して、
「好きな物ばかりたべさせると、
栄養が偏ったり、好き嫌いになるんじゃない?」
と思う人もいるかもしれません。

 

確かに、
その不安も分からなくもないです。

 

例えば、ピーマン。

 

子どもが嫌いな食材に、
けっこうな頻度で登場します。

 

原因は、
ピーマンの持つ「苦味」

 

けれど、それは
漠然としたイメージに過ぎません。

 

本当の原因は
「美味しいと感じない調理法」
にあるんです。

 

ピーマンに限らず、
全ての食材を美味しく仕上げる。

 

そのために

「ひと手間」掛けた料理に
人は感動するのです。

 

僕が言う「美味しいもの」とは、
高級な食材ではありません。

 

まして、
行き過ぎた健康食でもない。

 

感動を呼び起こすような
「工夫」がされている料理。

 

そうした食べ物こそ、
子どもの食事としてオススメする
本当に美味しいもの。

 

その目的は
感動する力を養うためであり、

ひいては、

将来「悩まない」価値観を
育てるためなのです。

 

美味しいものを知っていれば
不幸になる心配はありません。

 

「美味しいものを食べたい!」

 

この欲求さえあれば
人間は貧乏にならない

と、僕は信じています。