迷いが生じて決断できないときは ロールモデルを求めるといい

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迷いが生じて決断できないときは
ロールモデルを求めるといい
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ロールモデル」って言う言葉、
聞いたことありますか?

 

ロールモデルとは
「手本」を意味します。

 

人は誰もが無意識に
ロールモデルを設定し、
それをもとに成長していく。

 

だからこそ、

人材育成においても
ロールモデルを設定するべきだ
考えられています。

 

近頃では社会人だけでなく、
経営者が自分のロールモデル
探す傾向にあるようです。

 

経営者はある意味で、
もっとも迷いの多いポジション。

 

それは経営者が「決断」という
重要な仕事を担っているからです。

 

そもそも、

迷った末に決めるから
決断というのです。

 

選択するときに「迷い」がなければ
それは決断ではなく「判断」です。

 

つまり

甲乙つけがたい選択肢を
迷ったあげくにひとつに絞る。

 

それが経営者の使命です。

 

決断の局面に
頻繁に晒される経営者は、

なにかしら揺るがない
絶対的な基準を欲する気持ちが
湧くものです。

 

そうして多くの経営者が、
ビジネス書や経営理論、
哲学、宗教などを読み漁り、

「信じることができる何か」
を求めているのです。

 

極端な例でいうと、
宗教の「教義」がそれです。

 

仏教でいえば「悟り」という概念と
その悟りにいたる方法

これが教義です。

 

教義を作った仏陀という教祖が、
すべての仏教徒にとっての
ロールモデルなのです。

 

しかし、それですら
絶対的ではありません。

 

教義の解釈をめぐって
分派が発生していますよね。

 

釈迦が言わんとした本質、
真意を追求し論争した結果です。

 

あるとき、

印刷業を営む30代の社長が
鑑定にいらっしゃいました。

 

彼は自分の経営に自信がなく
ロールモデルとなる人物を
求めていました。

 

彼の家は、祖父の代から
印刷業を営んできました。

 

彼は3代目の社長でした。

 

教材から雑誌にいたるまで、
多くの出版物を印刷してきた会社は
事業の転換を迫られていました。

 

プリンターが普及し、
高度な印刷物であっても、
最新の出力機や印刷機を導入すれば
ノウハウもスキルも不要な時代。

 

さらに書籍の電子化は
確実に紙媒体の衰退を招きます。

 

印刷業界にとって、
じつに頭の痛い問題なのです。

 

彼はDTPやWEBサイトの運営、
現行の電子書籍化のサービスなどを
考えていました。

 

時代に合わせて転身しよう
という前向きな姿勢です。

 

しかし、

どうしても迷いが生じ
決断できないというのです。

 

そうしてロールモデル
求めるようになった。

 

彼のように
家業を受け継ぐ3代目でも

経営者である以上
「創業者の精神」は不可欠です。

 

まして、

ビジネスモデルが
ものすごいスピードで
入れ替わる時代です。

 

利益を維持し続けるには、

新しいサービスを
作り出す必要があります。

 

それができなければ
存続は難しいからね。

 

だから、50歳になって
会社を20年経営していても

ちゃんと「師匠詣で」を
欠かさないのです。

 

経営者は
孤立していはいけません。

 

ちゃんと部下を育てて
取り巻きを作って、
繁栄するためには、

ロールモデルが必要なのです。

 

すでに成功を果たした
人たちですら

ロールモデル
大切にしているのです。

 

 

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