自分のミスを他人のせいにする、 対人関係で起きる問題の解決策

先日、ある経営者から
従業員についての相談がありました。

 

部下やスタッフのミスを
どこまで注意すればいいか

という悩みでした。

 

部下は必ずミスをします。

 

ミスをしない人なんて
この世にいないからです。

 

しかし、

見逃しても良いミスと
放置していけないミスがあるんです。

 

その見極めが
人を育てる=人を使う上で、
もっとも難しい課題なのです。

 

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自分のミスを他人のせいにする、
対人関係で起きる問題の解決策
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さて、

人は生きていく中で
自然に湧き出る感情をもとに
思考をしています。

 

しかし、それをうまく伝えるには
語彙力の多さと、
言語選択のセンスが求められます。

 

ですから、みんな
人間関係で苦労するのです。

 

企業が取り扱う商品やサービスは、
時代のニーズと共に移り変わります。

 

雇用システムも
それに合わせて変わりました。

 

派遣社員とか契約社員なんて
ひと昔前はあんまり聞きませんでした。

 

しかし、いつの時代も
変わらない部分もあります。

 

それが、
社内の人間関係です。

 

上司と部下の間には
つねに不満の感情があるものです。

 

嫌いな上司像として
「自分のミスを他人のせいにする」
と答える人が一番多く、
なんと7割を占めています。

 

ちなみに、2位が
「口先ばかりで行動しない」

3位には
「理不尽なことで叱る」

 

しかしこれらは

上司と部下の関係に
限った事ではありません。

 

「自分のミスを他人のせいにする」

 

対人関係全般において
よく起きる問題です。

 

たとえば、他人が遅刻した時
「あいつはそういう性格なんだ」

性格のせいにする傾向があります。

 

逆に自分が遅刻したときは
「未知が混んでいた」とか
「体調がすぐれなかった」など、

状況のせいにするのです。

 

つまり、

自分に対しては状況分析が働くけど、
他人に対しては

「そういう性格」という、
きわめて曖昧な分析をする。

 

これが、

「自分のミスを人のせいにする」
原因です。

 

ようは、「視点の違い」という
心理が働くからです。

 

人の目には、常に
「外」の世界を見ています。

 

ですから自分は、
見えない存在です。

 

「目の前で起こる原因はなに?」
と考えるとき、

視界に入るのは他者ですから

その結論を相手とか
環境に求めてしまうわけです。

 

これを心理学で
「観察者バイアス」と呼びます。

 

職場でトラブルが起きた場合も、
こうした心理が強く働きます。

 

上司からみれば
「気が利かないダメなやつ」

部下から見れば
「思いやりのない上司」

という構図なわけです。

 

そして、

お互い自分には
正当な言い訳があるので、

自分の非を
認めにくいわけです。

 

こういった人間心理を
ちゃんと把握しておけば

働きやすい環境になるので
長続きしやすくなるのです。

 

まず語彙力を増やします。

 

そして、発言すべき言葉の
選択センスを磨くのです。

 

ぼくたち社長や上司は、つねに
言葉の勉強を怠らないのです。

 

 

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